2020.12.15

あおり運転のリスク

 ご存じの通り、令和2年6月10日に公布された道路交通法を改正する法律により、令和2年6月30日から妨害運転(あおり運転)への罰則が新設され、これに伴い令和2年11月27日からは、トラック事業者やバス事業者等への監査対象と処分基準について、妨害運転に関する項目が追加されました。

運転者に対しては、著しい交通の危険を生じさせた場合は最大で懲役5年の刑に処せられることとなり、当該行為のみで運転免許の取消処分の対象となる非常に重いものです。 

 取締りの対象となる車間距離不保持や急な進路変更、急ブレーキなどの防止については、事業者が運転者に対して実施する教育指導項目ですが、当社の添乗指導においても車間距離に関しては、普段から安全な距離を確保できていないドライバーさんも多く、一般ドライバーからすればトラックが脅威に感じることも少なくないはずです。

 事故の未然防止はもとより、会社のイメージダウンや行政処分等のリスク、運転職の人員不足に繋がる危険運転の抑止には、ドライブレコーダーなど安全機器の有効活用や添乗による具体的な現場指導が必要です。

 更に、国土交通省からの通達では、重大事故において救護義務違反、酒酔い運転、薬物等使用、過労運転などと同じく、都道府県公安委員会から道路交通法通知等があった場合に、当該違反行為に関する指導及び監督を明らかに実施していない場合は、処分日車数による行政処分等のほか、7日間の事業停止処分を付加するものとなっています。

 ドライバーさんを守るため、不安全行動を見抜く目を養う。指導者のスキルアップや育成方法のノウハウについても是非ご相談ください。

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