2021.06.23

「動静不注視」と「安全不確認」

 違反別の事故発生状況をみると、安全運転義務違反が大多数を占めていますが、安全運転義務違反のなかでも脇見運転や漫然運転、安全不確認、動静不注視など細かく分かれていて理解に苦しみます。

 そこで、「動静不注視」と「安全不確認」の違いについて解説してみたいと思います。

 「動静不注視」とは、相手車両をの存在をあらかじめ認識していたものの、それが事故に結びつくリアルな危険ではないものと判断して、相手車両の動静の注視を怠ったため事故に至った場合などを指します。

 例えば、「左前方の車両が右側に車線変更をすることを予測できず注視していなかった」など、判断の誤りが事故の原因となるものです。

 いっぽう、「安全不確認」は、一時停止あるいは徐行はしたものの、確認が不足したため、相手車両を見落としたり、見誤った結果、事故に至った場合を指します。

 例えば、見通しの悪い交差点で、一時停止をして左右の安全を確認した後に右折をしたところ左方から走行してきた自転車の発見が遅れ衝突した、などです。

 どちらにしても、ほんの少しの油断や漫然などが事故に至ることを運転者の方へ教育することは重要です。

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